例年にない盛り上がりを見せた今シーズンのプロ野球。
パリーグは、25年振りにオリックスがリーグ制覇。優勝候補のソフトバンクが8年振りにBクラスへと沈み、大波乱の結果で幕を閉じました。
今回は、そんなパリーグの「外野手」について振り返っていきたいと思います。
プロ野球2021パリーグの外野手を振り返る
プロ野球2021の外野手を振り返ると、「打」でチームに貢献した選手が多くなりました。
打率・本塁打・打点の打撃3部門は全て外野手が獲得し、チームの主軸を務める外野手の活躍が目立った印象です。
その中でも、特に存在感を放ったのがパリーグ制覇に大きく貢献した、オリックスの吉田正尚と杉本裕太郎の3、4番コンビです。それぞれ打率、本塁打王に輝き、2021年のパリーグを代表する2選手といえるのではないでしょうか。
また、今シーズンは活躍を期待されながらも、不本意な結果で終わった選手も目立っていました。
今年の悔しさをバネに、来年結果を出せるのか期待したいですね!
ここからは、パリーグの中から注目の5選手を紹介していきます。
No.1 吉田 正尚(オリックス・バファローズ)
2年連続の首位打者に4年連続のベストナインと、現在のパリーグの顔となった吉田。今シーズンは、レギュラーシーズンだけでなく東京五輪代表の主軸として活躍しました。
また、日本シリーズ初戦ではサヨナラヒットを放ち、その才能を大いに発揮した1年となったといえるでしょう。
吉田は今年、選手会長としてチームを引っ張りましたが、来期でも引き続き選手会長を務めます。来年は届かなかった「日本一」を手にするため、吉田のさらなる飛躍に期待がかかります。
吉田 正尚の2021年シーズン成績
試合数 | 110試合 |
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打席 | 455 |
打数 | 389 |
打率 | .339 |
安打 | 132 |
本塁打 | 21 |
打点 | 72 |
No.2 杉本 裕太郎(オリックス・バファローズ)
今シーズン、吉田と並び、オリックスの強力クリーンナップを支えた杉本。
オリックスのパリーグ制覇の要因をあげると、山本由伸の快投、吉田の活躍、そして杉本の覚醒は外せないポイントといえるでしょう。
「ラオウ」の相性で親しまれ、今シーズンは本塁打王とベストナインの初タイトルを獲得。オリックスの絶対的存在である吉田の後を打つ選手として、今シーズンは打率3位、打点3位と合格点以上の結果を残しました。
来シーズンは、複数タイトルの獲得にも期待したいところです。
杉本 裕太郎の2021年シーズン成績
試合数 | 134試合 |
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打席 | 542 |
打数 | 478 |
打率 | .301 |
安打 | 144 |
本塁打 | 32 |
打点 | 83 |
No.3 柳田 悠岐(福岡ソフトバンクホークス)
今シーズンは、不本意な年となった柳田。しかし、最終的な結果をみると打率4位、本塁打3位、打点4位とまとまった成績を残します。
得点はリーグトップの95点、OPSを.929としながらも得点圏打率が.298とやや落ちるのが来年の課題となりそうです。
柳田は来年、藤本博史新監督のもと新キャプテンに就任します。今年4位で終わった常勝軍団を、再び王座へと導けるのか注目の1年となりそうです。
柳田 悠岐の2021年シーズン成績
試合数 | 141試合 |
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打席 | 593 |
打数 | 516 |
打率 | .300 |
安打 | 155 |
本塁打 | 28 |
打点 | 80 |
No.4 近藤 健介(北海道日本ハムファイターズ)
今シーズンはキャリアハイとなる二桁本塁打を記録し、チーム内4冠に輝いた近藤。
しかし、打率は4年振りに3割を切り、チームからは近藤以外の二桁本塁打者が不在と、手放しで喜んでいられる状況ではなさそうです。
来シーズンからは新庄剛志が新監督に就任する日本ハム。同ポジションの元スターが指揮を執る中、さらなる成長を見せられるのか来年も注目したい選手です。
近藤 健介の2021年シーズン成績
試合数 | 133試合 |
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打席 | 545 |
打数 | 447 |
打率 | .298 |
安打 | 133 |
本塁打 | 11 |
打点 | 69 |
No.5 和田 康士朗(千葉ロッテマリーンズ)
今シーズン、24盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した和田。
今季の打席数はわずか24ながら、少ないチャンスを生かし「足のスペシャリスト」としてロッテのリーグ2位へ貢献します。盗塁成功率は、同タイトルを獲得した他3選手より上をいき、来年以降もその足が大きな武器となりそうです。
今シーズンは足で見せ場を作った和田ですが、来年は、打撃での貢献にも期待がかかります。代走要因ではなく自身のバッティングで足を生かす場面が作れるのか、その成長が来年のロッテ飛躍の大きな鍵となりそうです。
和田 康士朗の2021年シーズン成績
試合数 | 96試合 |
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打席 | 24 |
打数 | 19 |
打率 | .263 |
安打 | 5 |
本塁打 | 0 |
打点 | 1 |
プロ野球2021セリーグの外野手振り返りまとめ
プロ野球2021パリーグ外野手の活躍について振り返りました。
今年は、吉田杉本の活躍が目立ち「オリックスの年」といえる結果になりました。しかし、来年はソフトバンクの柳田がキャプテンに就任し、王座奪還を狙います。
また、日ハムは新庄監督が新しく指揮をとります。近藤等中堅の外野手も1からレギュラーを奪うつもりで、来シーズンに挑むことになりそうです。
来シーズンはどの選手がタイトルに輝くのか、今年以上に激戦となる年となりそうです!