ベストナインやゴールデングラブ、新人王と全ての賞が発表されました。広島の鈴木誠也は6年連続・6度目の受賞し、NPB最後の年をいい形で締めくくりました。
しかし、今年は常連組だけでなく新たに注目された選手も存在します。どんな選手の活躍があったのでしょうか。
では、プロ野球2021年のセリーグ外野手の活躍を振り返ってみましょう。
プロ野球2021セリーグの外野手を振り返る
2021年のセリーグは外野手が存在感を発揮したシーズンとなりました。
ベストナインに選ばれた鈴木・近本・塩見はもちろんのこと、DeNAは昨シーズン首位打者の佐野が2年連続で打率3割越えを記録。オースティンは開幕の遅れで規定打席には届かなかったものの実質2位のOPSをマークし、チームの攻撃に大きく貢献しました。
また、阪神からはドラフト1位で入団したルーキーの佐藤輝が、開幕から「怪物」っぷりを発揮。球団新人最速タイとなる開幕2戦目でのアーチを描くとそこから本塁打を量産し1年目からオールスターに出場する活躍を見せています。
今回は、そんなハイレベルな戦いを見せた外野手の中から、注目の5選手を紹介します。
No.1 鈴木 誠也(広島東洋カープ)
50メートル5秒8の俊足・逆方向に放つ長打が魅力の鈴木。今オフでポスティングシステムを利用しメジャーリーグへの移籍を表明しています。
2012年のドラフト2位で入団してから今年まで、6年連続打率3割・25本塁打を達成。打率.317と2年ぶりの首位打者に輝きました。東京オリンピックでも4番としてチームに大きく貢献しており、メジャーでの活躍が期待されます。
鈴木 誠也の2021年シーズン成績
試合数 | 132試合 |
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打席 | 533 |
打数 | 435 |
打率 | .317 |
安打 | 138 |
本塁打 | 38 |
打点 | 88 |
No.2 近本 光司(阪神タイガース)
身長171cmの小柄ながら、力強いスイングが持ち味で逆方向にも打てるパンチ力を持っています。今季は140試合に出場し、打率.313、10本塁打、50打点をマーク。3年連続の盗塁王は逃したものの、リーグ2位の24盗塁を記録。
178安打で自身初最多安打・ゴールデングラブ賞を受賞し3冠を達成しています。開幕直後は調子が上がらず、遅めのスタートになることが多い近本ですがシーズン終了時にはしっかりと記録を残しチームに貢献しています。プロ4年目となる来シーズンはチームの軸として活躍してくれそうです。
近本 光司の2021年シーズン成績
試合数 | 140試合 |
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打席 | 612 |
打数 | 569 |
打率 | .313 |
安打 | 178 |
本塁打 | 10 |
打点 | 50 |
No.3 塩見 泰隆(東京ヤクルトスワローズ)
2020年は練習試合で結果を残し、開幕一軍入りを獲得。5番でスタメンに起用されると2戦目に初本塁打を放ちました。この年は怪我で抹消されたため、前年度より出場数は少なくなったものの、打率.279をマークし飛躍した一年になりました。
今季は前半戦で青木・山田が不調時に3番、5番に座り、村上へと打線を繋ぐ重要な役割を果たします。後半では1番に定着し出塁率.357を記録。クライマックスシリーズのファイナルでは3戦で打率.400、4打点で大きな活躍を見せました。やっと掴んだスタメンの座を来季も継続できるか。来季も注目したい選手です。
塩見 泰隆の2021年シーズン成績
試合数 | 140試合 |
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打席 | 534 |
打数 | 474 |
打率 | .278 |
安打 | 132 |
本塁打 | 14 |
打点 | 59 |
No.4 青木 宣親(東京ヤクルトスワローズ)
2005年・2010年にNPB史上唯一の2度のシーズン200安打を達成し、NPB歴代4位のシーズン209安打記録を保持している青木。通算打率.3199、首位打者を3度獲得するなど安打を量産する理想的なリードオフマン。
2018年に6年間活躍したメジャーからヤクルトスワローズに帰還。今シーズンは122試合に出場し、打率.258、安打115、打点56を記録しています。日本シリーズでは第2戦で宮城から決勝打を放つなど、チャンスの場面で頼りになるベテラン。来季もチーム2連覇に向けて重要な役割を果たしてくれそうです。
青木 宣親の2021年シーズン成績
試合数 | 122試合 |
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打席 | 501 |
打数 | 446 |
打率 | .258 |
安打 | 115 |
本塁打 | 9 |
打点 | 56 |
No.5 桑原 将志(横浜DeNAベイスターズ)
瞬発力を生かした広い守備範囲が魅力の桑原。2017年に飛躍を迎えチームのリードオフマンとしてこれからの活躍が期待されていました。しかし、2019〜2020年は調子が上がらず昨年は打率1割台まで低迷。34試合の出場にとどまりました。
リベンジを誓った今シーズンは135試合に出場。打率.310、本塁打14、OPS.843とキャリアハイをマーク。一年を通してスタメンを守り切り、良い形でシーズンを終えました。
日本ハムから太田も加入し、DeNAの外野手は15人。ライバルを押さえて来シーズンも活躍できるのでしょうか!
桑原 将志の2021年シーズン成績
試合数 | 135試合 |
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打席 | 571 |
打数 | 519 |
打率 | .310 |
安打 | 161 |
本塁打 | 14 |
打点 | 43 |
プロ野球2021セリーグの外野手振り返りまとめ
プロ野球2021セリーグ外野手の活躍について振り返りました。
来年は鈴木誠也(広島)がメジャー挑戦でいなくなるため、外野手のベストナイン争いももっと熾烈になりそうです。今シーズン、惜しくもベストナインに届かなかった選手には来季で頑張って成績を残してほしいですね。
また、セリーグは全体的に若い外野手が増えてきています。今年活躍した塩見のように、新たに注目される選手が出てくるのでしょうか。来シーズンも期待しています!