2021年のシーズンが終了したプロ野球。
今季は助っ人外国人の合流が遅れ、無観客試合が開催されるなど、普段とは違ったシーズンとなりました。
こちらでは、プロ野球2021年のセリーグ投手の活躍を振り返ります!
プロ野球2021セリーグの投手を振り返る
プロ野球2021年のセリーグ投手でとくに印象深かったのは、期待のルーキー登場とレジェンドの引退です。
ルーキーでは、広島の栗林が22試合無失点を記録し防御率0.53をマークし、東京オリンピックでも守護神として2勝3セーブ。シーズン中も大きな崩れはなく、新人とは思えない活躍を見せています。
一方、1998年にプロ入りしたレジェンド・松坂が今シーズンで引退を決めました。西武時代は「平成の怪物」と呼ばれ、21世紀初の沢村賞を受賞。7度のゴールデングラブ賞、3年連続ベストナインなど、数々の賞を受賞し日本球界のエースとして活躍してきました。
平成を代表する選手が引退する中、今後が期待される大型ルーキーが登場した年だったのではないでしょうか。
No.1 九里 亜蓮(広島東洋カープ)
勝利13で最多勝利投手の九里。昨年は開幕から先発ローテーションの仲間入りし、自身初の規定投球回に到達しました。
今季は25試合に登板し、13勝9敗、勝率は.591をマーク。チームはAクラス入りができなかったものの、勝ち頭としてしっかりと貢献しました。シーズン中に国内FA権を取得しましたが、3年6億5千万円で広島に残ることを公表。同年齢のエース大瀬良と共に、来季もチームの中心投手として活躍が期待されます。
九里 亜蓮の2021年シーズン成績
試合数 | 25試合 |
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防御率 | 3.81 |
勝利 | 13 |
敗北 | 9 |
奪三振 | 102 |
勝率 | .591 |
No.2 奥川 恭信(ヤクルトスワローズ)
ルーキーイヤーだった昨シーズンは二軍で7試合に登板し、防御率1.83の成績を残していました。今シーズンは一軍で先発として定着し、9勝4敗、防御率3.26と安定したピッチングを披露しています。
巨人とのクライマックスシリーズでは、巨人打線を6安打に抑え、わずか98球で四死球完封勝利。また、日本シリーズでは開幕投手を任され7回6安打1失点の好投でマウンドを降りました。
20歳の2年目とは思えない圧倒的なピッチングを見せつけた奥川。クライマックス最終ステージのMVPも受賞しています。来シーズンもチームに欠かせない投手となりそうです。
奥川 恭信の2021年シーズン成績
試合数 | 18試合 |
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防御率 | 3.26 |
勝利 | 13 |
敗北 | 4 |
奪三振 | 91 |
勝率 | .692 |
No.3 青柳 晃洋(阪神タイガース)
変則サイドスローを持ち玉とする青柳。今シーズンは開幕2戦目のヤクルト戦で5回3失点で初勝利。また、6月は4試合で4勝、防御率1.20をマークするなど、自身初となる月間MVPを受賞しました。
また、18試合で13勝4敗とリーグ最速の2桁勝利を決め、リーグ最多勝利投手を受賞。ドラフト5位以下の生え抜きが2桁勝利するのは球団史上初の快挙です。
来季は同期の坂本が新キャプテンに就任したということもあり、投手の中心として活躍を誓います。
青柳 晃洋の2021年シーズン成績
試合数 | 25 |
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防御率 | 2.48 |
勝利 | 13 |
敗北 | 6 |
奪三振 | 104 |
勝率 | .528 |
No.4 柳 裕也(中日ドラゴンズ)
2019年は11勝7敗で2桁勝利した柳でしたが、昨年の2020年は怪我の影響もあり15登板6勝7敗と思うような結果が残せませんでした。
リベンジを誓った今シーズンは、26試合に登板し11勝6敗と安定した投球を見せています。また、完封完投が4、奪三振168、そして防御率が2.20と3つの部門でリーグ最高を記録し、セリーグ最優秀防御率投手にも輝きました。
昨年からの復活だけでなくキャリアハイも記録するなど、来年以降も中日の主軸として存在感を発揮しそうです。
柳 裕也の2021年シーズン成績
試合数 | 26試合 |
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防御率 | 2.20 |
勝利 | 11 |
敗北 | 6 |
奪三振 | 168 |
勝率 | .647 |
No.5 栗林 良吏(広島東洋カープ)
社会人から即戦力として入団した栗林。昨年の都市対抗では1回戦に先発し、7回2失点13奪三振で存在感をアピールしました。
ルーキーイヤーとなる今季は53試合に登板し防御率0.86、37セーブをマーク。新人ながらクローザーとしてチームを支えています。
また、開幕から22イニング連続無失点を記録し、終盤は20試合連続セーブなど数々の記録を作りました。今季の新人王も期待される選手です。
栗林 良吏の2021年シーズン成績
試合数 | 53試合 |
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防御率 | 0.86 |
勝利 | 0 |
敗北 | 1 |
奪三振 | 81 |
勝率 | .000 |
プロ野球2021セリーグの投手振り返りまとめ
2021年セリーグの投手の活躍を振り返りました。今季は巨人の菅野、広島の大瀬良、中日の大野といった球団を代表するエースが、怪我や不調に苦しみ思うような成績を残せませんでした。
しかし、九里や柳といった中堅が勝ち頭として活躍し、チームを支えていたシーズンだったのではないでしょうか。
来季はエース復活となるか、新たにどんな選手がローテに加わってくるのかが楽しみなところです!