たびたび比較されるプロ野球(NPB)とメジャーリーグ(MLB)。
「心理戦の野球」「力のメジャー」といわれることも多いですが、そのルールにはどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、プロ野球とメジャーリーグのルールの違いについて解説します。
「これからはメジャーも見てみたい!」と思っている方は、参考にしてみてください。
プロ野球とメジャーでゲームルールの違いはほとんどなし
NPBとMLBでは、ボールやバットの規定など若干の差があります。しかし、実はゲームルールには大きな違いはありません。
ゲームルールより大きく違うのは、野球とベースボールの楽しみ方の違いになります。
日本のプロ野球は、バントや見せ球など、監督の采配や選手間による駆け引きが多いのが特徴です。そのため、得点までの過程を楽しむスポーツともいえます。
一方の米メジャーリーグは、120mのHRや100マイルの剛速球などデータが好まれる傾向にあります。そのため、結果を楽しむスポーツといえるでしょう。
アメリカではNBA(バスケ)やNFL(アメフト)など、もともとデータ化しやすいスポーツが好まれる傾向があり、MLBもその1つとなっています。近年はサッカーの人気も少しずつ増していますが、選手ごとのパフォーマンスを数値化しやすいスポーツに比べるとまだまだのようです。
プロ野球とメジャーのルール比較
ゲームルールでは大きく違いのないNPBとMLBですが、ゲーム外では異なる部分があります。
プロ野球(NPB) | メジャーリーグ(MLB) | |
引き分け | あり | なし(タイブレーク) |
外国人枠 | あり | なし |
投球義務 | 最低1人 | 最低3人 |
【NPBとMLBのルールの違い①】引き分け
NPBでは延長の末の引き分けがありますが、MLBには引き分けがなく勝敗がつくまで試合を行います。
昨今の社会情勢により、NPBでは9回打ち切りですがMLBではタイブレーク制の延長戦に突入します。NPBより過密なスケジュールのMLBでは再試合が難しく、このようなルールを採用しています。
白黒ハッキリつけたいアメリカ人と、日本人との国民性の違いもあるかもしれません。
【NPBとMLBのルールの違い②】外国人枠
NPBでは外国人枠により、出場可能外国人の数を制限しています。しかし、MLBではこの枠がなく何人でも出場することが可能です。
極論をいうと、MLBでは全員日本人のチームでも試合に出場できてしまいます。
メジャーでは、外国人扱いとなる日本人にとっては嬉しいルールといえるかもしれません。
【NPBとMLBのルールの違い③】投手交代
NPBでは「左のワンポイント」など一人一殺の起用方法が可能ですが、MLBでは試合時間短縮などに配慮し2020年にこれが不可能になりました。
MLBでは「3バッター・ミニマム制」が採用され、最低1イニング、もしくは3人の打者と対戦するまでケガなど投球不可の場合以外に投手交代ができなくなりました。
左キラーや、火消しなどワンポイント起用が当たり前のNPBと比べ、ピッチャーにとって少し厳しいルールとなっています。
プロ野球とメジャーの違いまとめ
ここまで、プロ野球(NPB)とメジャーリーグ(MLB)のルールの違いについて解説してきました。
NPBとMLBの違いまとめ
- ゲームルールに違いはほとんどなし
- NPBとMLBでは楽しみ方が違う
- MLBには引き分けがない
- MLBには外国人枠がない
- MLBで投手交代するには、最低3人投げる必要がある
同じスポーツである野球とベースボールですが、国民性や考え方の違いにより楽しみかたが大きく変わってきます。
これからMLBを観戦したいと考えている人は、その違いも楽しみの一つにしてみてください。