規格外のパワーにダイナミックなプレイ。現在のプロ野球において助っ人外国人は必要不可欠な存在です。
「全員外国人にした方が強くない?」「なんで今日はあの外国人選手がいないの?」こう思う方も多いのではないでしょうか?
結論から言ってしまいますと、現在の日本のプロ野球では外国人選手のみのチームで試合を行う事は出来ません。それは「外国人枠」と呼ばれるルールによって、外国人選手の出場機会を制限しているからです。
この記事ではそんな「外国人枠」の
- 外国人選手の支配下登録
- 外国人選手の出場選手登録
- 外国人枠から外れる外国人選手
についてプロ野球初心者の方にも分かるように解説していきます。
外国人枠と日本プロ野球は、切っても切れない関係にあるので是非この機会に覚えてみて下さい。
外国人選手の支配下登録
支配下登録とは、特定の球団と独占的に契約をし所属することで「チームに入団する事」と思ってもらえれば大丈夫です。
現在、外国人選手の支配下登録は球団の任意の数だけ可能となっています。実は、日本プロ野球ではチーム内に外国人選手は何人までというルールは存在せず、理論上ですが全員外国人のチームを作る事も可能です。
しかし「出場選手登録」によってその出場機会を制限しています。
外国人選手の出場選手登録
出場選手登録とは、試合に出場するスタメンを含む25人の選手を登録することを指し、一般的には「1軍」と呼ばれる選手たちのことを指します。
外国人枠の出場選手登録は4人まで、さらに、野手・投手それぞれ3名までしか登録できません。
野手4人・投手0人→✕
野手3人・投手1人→〇
野手2人・投手2人→〇
野手1人・投手3人→〇
野手0人・投手4人→✕
このように、外国人選手の出場選手登録数は決められています。
外国人枠から外れる外国人選手
外国人選手の中には、外国人枠をはずして日本人として試合に出場する事が可能な選手もいます。
- 日本の中学校・高等学校・短期大学に通算で3年在学する
- 日本国内の大学に4年以上継続して在学する
- 社会人野球チームに3年以上在籍し、日本に5年以上居住する
- 日本プロ野球でFA(フリーエージェント)の資格を得る
これらは、日本に長く居る・住む外国人に配慮した条件でいずれかの条件を満たすことで、日本人として選手登録が可能になります。
1~3は、プロに入る前の選手に適応される事が多く、入団時には日本人扱いということが多いです。4は、プロ野球で長年活躍した選手が外国人枠から外れるので、ネットなどで注目を集めることが多いです。最近だと、ヤクルトスワローズから福岡ソフトバンクホークスにFAしたバレンティン選手が該当します。
まとめ
今回は、外国人枠の3つのルールについて解説してきました。
1.外国人選手の支配下登録は球団の任意の数可能
2.出場選手登録が可能な外国人選手は4人まで、野手・投手それぞれ3人まで。
3.特定の条件を満たす事で外国人選手は日本人としても登録可能
強力な助っ人となる外国人選手を制限する外国人枠。
外国人枠を理解することで、監督の采配意図やチームの状況が見えてきて、より一層プロ野球を楽しむことが出来るようになるかもしれません!